会員専用ページ会員専用ページのご案内
文字の大きさ

ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

胆石症とは

2026年1月8日放送2026年1月15日放送

2026年1月8日放送

閉じる

2026年1月15日放送

閉じる

2026年1月8日放送(放送内容 資料はこちら

胆石症とは?

胆石症とは、胆のうや胆管に石ができ、時に痛みなど様々な症状を引き起こす病気の総称です。結石の存在する部位により、呼び方が変わりますが、一般的には胆のうの中に結石ができる胆のう結石を胆石と呼びます。

胆のうとは?

肝臓は内臓の中で一番大きな臓器で、この肝臓で1日に約500~800ccの胆汁が作られ、脂肪や炭水化物の消化を助けます。
胆のうはこの胆汁を一時的に溜めておくところで、胆汁を溜め込んで濃く濃縮する働きがあります。

胆石はなぜ出来るのか

胆汁が濃縮される過程の中で、胆汁成分の偏りがあったり、細菌感染により成分が分解されたりすることにより、その成分が結晶となり石となります。結石ができる過程の違いで、コレステロール結石や色素結石など色々な種類の石ができます。様々な要素が関与しますが、体質や食生活が主な原因とされています。

胆石の症状

無症状のことも多いですが、一般的な症状は、みぞおちから右側の肋骨の下を中心とした激しい痛みが典型的で、これに右肩や背中の痛みを伴う場合もあります。また、鈍痛、圧迫感などがある場合があります。発作は、脂肪の多い食事を摂った後や、食べ過ぎた後の夜半に起きやすいという特徴があります。吐き気や嘔吐などもしばしば伴います。炎症が加わると発熱もみられ、胆管に詰まると黄疸や肝障害も併発します。

検査

胆石発作に伴って、血液検査で炎症反応やAST、ALTなどの数値の上昇が見られれば、胆石の存在を強く疑うことになります。
胆石症の検査の中で最も標準的な方法が超音波(エコー)検査で、胆のう結石や肝内結石をほぼ確実に見つけることができます。
CT検査は、超音波検査ほど検出率は良くないですが、石灰化した胆石や胆嚢周囲の炎症を検出できます。

次回は胆石症の治療法についてお伝えします。

2026年1月15日放送(放送内容 資料はこちら

胆石の治療

外科手術が根治手術として第一選択で、腹腔鏡下手術と開腹手術があります。
内服薬で徐々に胆石の成分を融解する方法もあり、有効な場合もありますが、石が溶解する割合は数%以下です。また、石灰化など固まった結石には効果はなく、中止すると再発するという問題があります。
次に、体外衝撃波粉砕療法という、体外から衝撃波を石に当てることにより結石を粉砕し、結石を除去する方法があります。一時脚光を浴びましたが、すぐに再発することや、結石が落下するときに膵炎や胆管炎や胆道閉塞などの重篤な合併症を起こすこともあり、現在はほとんど行われていません。
他には、カメラを口から挿入し、結石を除去する方法が胆管結石の治療に利用されています。

症状のない胆石症(無症候胆石)はどうする?

基本的には、無症状の胆石は経過観察と定期的フォローアップでよいとされていますが、無症候胆石のうち毎年3.5%にその後症状が発現し、年間1~3%が重篤な症状を示すとされているため、無症候性でも手術されるケースもあります。

質問
  1. Q1.胆のうから胆石だけをとる治療法は?
    胆のうを切開し胆石だけを取る手術法は一般に考えられていません。胆石が原因で外科治療を行う場合は胆石とともに胆のうを切除します。
  2. Q2.胆のうを取っても大丈夫?
    結石が多く発生したり、炎症をおこす(繰り返す)胆のうは、胆汁を溜めたり収縮して排出するような本来の機能は低下しており、また、胆のうを切開することでも機能は損なわれると考えられています。胆汁の貯留、腸への排出機能は残された胆管などの働きで補われるため、消化不良をおこす可能性があっても薬で十分に調節可能です。
  3. Q3.胆石症があると、癌(がん)になりやすい?
    因果関係は長年研究されていますが、高い可能性で癌をひきおこすとは断言できません。ただし定期的な血液検査による炎症や肝機能異常の確認や、超音波検査などで胆のうの壁に変化が起きていないかをフォローすることが推奨されます。

みんなの健康ラジオ 放送一覧へ戻る